雑記

ゲームの記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

Outer Wilds 感想まとめ

本編クリアしての感想。
2020年プレイ当時のメモを、2023/4に記事化しました。


システム

「ループ」という基本のゲームデザインが秀逸。
状況がリセットされるので、探査船の損傷や主人公のダメージはもちろん、行った場所の帰り道を考えなくていい。これが探索のハードルをかなり下げている。
どこも帰ろうと思えばちゃんと帰られる(例:太陽なき街、重力砲出口は最上部なので砂がかなり入った状態でも外には出られるはず)んだけど、「帰られるしここで終焉を待ってもいい」なのか「自分の足で帰らなければならない」なのかは大違い。

船を探してアンコウに何度も何度も喰われた時なんかは中間セーブさせて欲しいと思ったけど、それが一番の手間で、そこまでの手間じゃない。
(私は事前に行ってしまったけど)船への到達が必須なのはトゥルーエンドに到達する回だけ。クリアの最終要件と考えれば多少重くても理解できる。
事前に何度も行ってしまったのも無駄ではなく、慣れればそこそこの成功率にできる。

物語

キャラクターがいい。広い宇宙を一人旅なので同行者がうるさかったり邪魔になったりすることはない。
こちらから会いに行けば、いい感じのキャラクター性を持った旅人たちが出迎えてくれる。
先輩の旅人たちは宇宙旅行に対するスタンスがそれぞれ違っていて、会話内容がちゃんと違うのが面白い。
Feldspar: 冒険家、自由奔放。明るい
Gabbro: 詩人・哲学者。泰然としている
Riebeck: 考古学者、慎重。Nomaiに詳しい
Chart: 天文学者。星系の将来を案じる

Venturesのみんな以外にも、村の人々やNomaiの人々、みんなご都合キャラクターではなく、生きているキャラクターという感じがする。
だからこそ、宇宙の滅亡に重みが出る。

Nomaiの滅亡は悲しいし、今生きている愛すべき人々の平和な暮らしを守りたい。
普通の英雄譚なら、「宇宙の滅亡は正すべき間違いで、主人公がうまくやれば止められる」となるだろう。
だが、主人公を中心にした英雄譚よりももっと大きな中心と理屈が宇宙にはある。寿命があり、終わりがあり、新たな始まりがある。
身近に感じられる世界が描かれているからこそ、その大きさに圧倒されるのだと思う。

音楽

すばらしい。 OuterWildsVenturesのみんなの奏でる曲以外にもBGMは色々あるけど、やはりメインはOuterWildsVenturesだろう。
全員の演奏を揃えるのはシグナルスコープでもできる(どういうタイミングでやれたのかは覚えていないが結構初期にトロフィー獲得していた)けど、
一堂に介して演奏してほしい(できることなら自分も楽器持って演奏したい)という夢は抱いちゃう作りになってると思う。
エンディングでそれが叶うのがあまりにも粋。Eskerが喜んでくれるので、自己満足だけでもない。量子Eskerだけど。

残る謎

  • Selfで時空構造が崩壊するのはなんで? (まだ納得いってない)
  • 双子星プロジェクトのコアを密閉する必要があるのはどうして? 超新星爆発から守るため?どうせ22分後に戻れるけどコアルームだけは残る必要がある?