雑記

ゲームの記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

Tearaway はがれた世界の大冒険

公式サイト

ペーパークラフトはもちろん、クレイアニメなんかも好きな身としては期待作でした。
製品版をクリアしてみて、100%期待に応えてくれているクオリティに感服。
一部難点・賛否両論になるかもという点はありますが、文句なしに良ゲー。

良ポイント
  • ビジュアル
  • 可愛いキャラクター
  • 違和感のないタッチ操作
  • 親切設計
  • 隠し要素
やや悪ポイント
  • 一部のカメラワーク
賛否両論になる?ポイント
  • 自分の顔が出る
  • 驚きのないストーリー
良ポイント
  • ビジュアル

なんといっても本作最大の特徴。背景やキャラクターのみならず、雨や風や感情表現(怒りマークなど)まで紙でできており滑らかに翻りながら飛び回る。視点変更、PCの動きへの反応などゲームならではの触れる要素も相まって、このテイストが好きな人なら確実に満足できる出来。

  • 可愛いキャラクター

前述の通り感情表現も紙がポンポン出てくる上、表情もクリクリ変わるので、キャラクターの感情表現が豊かでとても可愛らしい。キタナイげっぷ音をかますベイビーウェンディゴも、ハートマークを出しながらニコニコ顔で駆け寄ってこられたりするとやっぱり可愛い。

  • 違和感のないタッチ操作

ようやく使えた背面タッチパッド。正直今まで正常に機能するのかどうかすら確かめようがなかった。慣れない操作で指の置き場などややもたつく点はあったがプレイに支障はなし。
プレイヤーが関与することを前提としたゲーム設計なので、当然ながらストーリー・世界観的に違和感はない。無理やりタッチ機能入れました感はゼロ。

  • 親切設計

言ってしまえばヌルい。ストーリー進行だけなら詰まる点は皆無、落ちても敵にやられても、何度でもほとんど直前からやり直し可能。
そのためクリアしてもやったった感はありませんが、そういう感動はそもそも狙っておらず、紙の世界をストレスなく歩き回り、触り倒すことを主眼に置いたゲームと思うとこれは良ポイントでしょう。
ステージセレクト、長いイベントにはスキップ機能もあるので後述の隠し要素探しも快適。

  • 隠し要素

ステージ上に配置されている、コイン的な位置づけの「紙のかけら」、インターネット上からダウンロードできるペーパークラフトの型紙コレクションと、プレゼント(中身は「紙のかけら」)を集める要素あり。ステージごとに何個中何個取れたかはワンボタンで確認できます。

やや悪ポイント
  • 一部のカメラワーク

ヒント目的でカメラ固定になるポイントが多いのは仕方ないとしても、視点変更できるがオブジェクトに引っかかることが結構ある。ゲーム内で写真を撮れるカメラを使えばどこでも見回すことは可能だが、ジャイロでも動いてしまうため使い勝手が悪い。
カメラで見られるようしっかり作りこんであるのだから、視点変更でももっと見せてほしかった。

賛否両論になる?ポイント
  • 自分の顔が出る

思春期以降の日本人には結構キツいかも…というポイント。公式サイトでも一部確認できるが、イベントシーンなどでは高確率でvitaの前面カメラに映る自分の顔がゲーム画面に出てくる。大抵vitaから見上げる視点になる上、小型カメラは近距離だと歪みが大きいので、正直ウッとなる映りになることが多い。
ただ後半に出てくる、口を開けた顔・目を閉じた顔などを撮らせてパラパラ漫画を作ってくれるところは結構面白かった。続けて撮るのでなるべくvitaの位置を固定してお試しあれ。

  • 驚きのないストーリー

キャラ別マルチエンドとか鬱展開とかははなから求めてないのでシンプルなのは結構なことなんだけど、ゲームに慣れてビジュアルへの感動が薄れてくるとダレやすい。ストーリーで引っ張ってくれないのが結構こたえてくるかと思う。
説明はそれほど親切ではないけど、こういうもんだという不思議世界と割り切るのがよいかと思う。夢の中みたいに。

総括

全体としてはガチの良作でした。ダウンロード版で4000円しないので、忘年会一回分浮いたらこれに使ってみるのもアリではないでしょうか。